要注意 表現


この表現には要注意!
「勘違いする」、「わかりにくい」、
「真実でないことをさも本当のことのように思わせる」事例(1)~(4)



99%の人が「エッ、本当?」と驚いたある事実とは・・・!?
(1)酸素カプセルとエアチェンバーの違い

この項の要点

  エアチェンバーは、高濃度酸素は入れず気圧のみを上げる  
  市販の酸素カプセルのほとんどは、エアチェンバーである
   酸素カプセルかエアチェンバーかを確認し、
  それぞれのメリットデメリットを理解した上で購入する


一般に言われている酸素カプセルは、実は、2つのタイプに分かれます。

   空気だけを送り込み加圧するタイプ (気圧のみ)  

   酸素濃縮機を使い高濃度酸素を供給し加圧するタイプ (気圧+高濃度酸素)

当初、この「事実」を知っている人は、ほとんどいませんでした。
話すと「エッ、本当!?」と皆さんびっくりします。

私は、酸素濃縮機を使用しているものを「酸素カプセル」、
濃縮機を使用せず空気だけを送り込むものを「エアチェンバー」
又は「エアカプセル」と呼び、分けて考えています。

ここを明確に伝えないと、お客様には不親切ということになります。

某有名プロ野球選手をはじめ、後で、この事実を知って
驚いたりがっかりしたお客さんを何人も見ました。

もちろん、基礎知識のところで説明したように、
空気だけを加圧しても酸素濃度は上がります。

しかし、そのためには、ある程度高い気圧をかける必要があります。
既に述べたとおり、私の体験では、高い気圧を好まない人も多いのです。

市販の酸素カプセルは、ほとんどがこのエアチェンバーか
それに類するものです。

稀に高濃度酸素カプセルと表示しているカプセルがありますが、
これは、ここで言う酸素カプセルのことです。 

もちろん、酸素カプセルが良くてエアチェンバーは悪いというのではありません。

エアチェンバーには、エアチェンバーの良さがあるはずです。
しっかり、メーカーや販売業者さんに聞いてみることをお勧めします。

稀に、エアチェンバーの理由として高濃度酸素を送り込むと
発火などの危険がある、という話を聞きます。、

しかし、医療で使う100%酸素の場合はその危険性がありますが、
酸素カプセルの酸素濃度では特に問題はありません。


(2)気圧について
「液体に溶け込む気体の量は、気圧に比例する」って,ホント?
業界で言われているヘンリーの法則は、間違っている!?

この項の要点

  溶解酸素を「効率よく」「安全」に増やすには、気圧と酸素濃度の両方が必要

 
実は、酸素カプセル業界の一部で頑なに信じられている説があります。

酸素カプセル利用の一番の目的は、先の基礎編でお話ししたように、
血液中の溶解酸素を増やすことです。
そのためには、気圧を上げればよい、そう考えている人が多いのです。

実は、これには、伏線があります。

私もそうだったのですが、
酸素カプセルを販売する人が、一番最初に習うのがヘンリーの法則です。

酸素カプセル業界で言われているヘンリーの法則は、

「液体に溶け込む気体の量は、その気圧に比例する」。

つまり、具体的に言うと、「血液に溶け込む酸素の量は、その気圧に比例する」。
というもので、酸素の濃度については、触れていないのです。

これを習った人は、では、溶解酸素を増やすには気圧を上げればいいのだ
(酸素濃度は関係しない)と、思いこんでしまうのです。

これが、業界に、酸素カプセルではなくエアチェンバーが
多く存在している理由の一つではないかと私は、考えています。

私は、これまで、酸素カプセル製造会社の社長、
プロ野球選手などそう信じているひとを何人も見てきました。

これは、間違いではないのですが、
厳密に言うと正解ではない、と私は考えます。

実は、あなたもお気付きの通り、溶解酸素を増やすには、
気圧だけでなく酸素濃度も密接に関係してくるのです。

ここについては、後半で詳しく書きますが、
ヘンリーの法則には、気圧だけでなく酸素濃度も関係するということを
ご理解いただきたいと思います。
  

(3)酸素濃度について 
(3-1)「カプセル内酸素濃度を○○%に保つ」「最大○○%の高濃度酸素を供給」・・・
メーカーによっていろいろな表示方法があるが?


この項の要点

   メーカー表示の酸素濃度と実際に吸入する酸素濃度は異なる場合が多い


メーカーの表示している数値で、気圧以上に一般消費者にとって分かりにくいのが、
各社異なる酸素濃度表示です。

業界には濃度表示の基準がなく、
各社それぞれの観点から数値を表示しているので、
消費者としては単純に比較できないのでわかりにくいのです。

酸素カプセルには、濃縮酸素を使用するものと空気加圧の
2タイプあることはすでに述べた通りですが、

実は、酸素濃縮機を使用するものでも酸素の供給方法が2通りあります。

  カプセル内全体が高濃度酸素で満たされるもの

  カプセル内の酸素濃度は上げず、マスクで高濃度酸素を吸引するもの

私は、カプセル内全体が高濃度酸素で満たされるタイプを、
酸素を全身に浴びるというイメージから「酸素浴タイプ」と呼んでいます。

このタイプは、わずかではありますが、
肺からだけではなく皮膚から直接酸素を取り込むことが可能です。

ただカプセル内全体を高濃度にするには、
相当の量の高濃度酸素が必要となります。

この場合、メーカー表示の数値まで実際に酸素濃度が
上がっているかどうか確認する必要があります。

一方「マスクタイプ」ですが、このタイプは
マスクから出てくる酸素は高濃度ですが
カプセル内の酸素濃度は、空気加圧のものとほとんど変わりません。

例えば、酸素濃度最大○○%、○○L/分という表示があったとします。
これは、濃度○○%の酸素が、1分間に○○L供給されるということを意味します。


このタイプのカプセルの場合、空気で加圧し、
酸素濃縮機からチューブで濃縮酸素をカプセル内に引きみ、
利用者は、チューブの先についているマスクからその酸素を吸入する仕組みです。

この場合、マスクから口に入るまでの間に、○○%濃度の酸素が拡散し、
カプセル内の空気と混じりあい薄まります。

濃度が濃くても量自体が少なければ酸素は希釈され、
殆ど空気中の酸素量と大差のないもの
になってしまいます。

酸素濃度最大○○%と言っても実際に肺に入る時の酸素濃度とは
全く別である点をご理解いただきたいと思います。


(3-2)「オプションの酸素濃縮機をつけると高濃度酸素が供給できる」は、
本当か!?


この項の要点

   オプションの酸素濃縮機をつけても充分な高濃度酸素を供給できるとは限らない
   酸素濃縮機は、濃度、量、性能の3点が大切


市場にエアチェンバーが多い、つまり酸素濃縮機を付けない理由の一つとして、
ヘンリーの法則の項で説明した理由のほかに価格の問題があるかと思います。

酸素濃縮機は、安いものでも10万円位、
医療用の本格的なものになると100万円近くもします。

これを付けると販売価格が高くなるので、
別にすることによって価格を安く見せるという戦略です。

そして、酸素濃縮機をご希望の方には、
別途ご用意しております、というわけです。

ただ、これには、問題がある場合があります。

エアチェンバーは、通常1,3気圧まで加圧します。

酸素濃縮機を別につけた場合、その濃縮機の能力によっては、
カプセル内の高まった気圧に負け、
ほとんど酸素が入っていかないケースがあるのです。

そして、圧力の高いところに無理に押し込もうと濃縮機も頑張るので
負担がかかり、ついには故障ということも起きてきます。

高濃度酸素は、濃度だけでなく量も大切

また、前項でも少々触れましたが、
酸素濃縮機を利用してカプセル内の酸素濃度を高める場合に
気をつけなければならないのは、酸素の濃度だけでなく量です。

酸素濃縮機を別に購入する場合は、酸素濃度だけでなく供給量、
それと高い圧に負けない性能の3点がチェックポイントになります。

もちろん、濃縮機の性能にもよりますが、
一般的に言ってカプセル内の酸素濃度は、30%に達しないケースが多いようです。

 
(3-3)高濃度酸素で加圧!? 

この項の要点

   酸素カプセル業界には、まれに 「真実ではないことを
    さも本当のことのように思わせる説明」があるので気をつける


ある酸素カプセルのHPに、

「○○は、高気圧高濃度酸素カプセルです。
酸素カプセル内の酸素濃度21%を2●%に上げ高濃度酸素で加圧」

と書いてありました。 

この説明を読んだほとんどのお客さんは、
「この○○は、高濃度酸素カプセルなのだ」、と思うでしょう。

ここでいう酸素濃度21%と言うのは、通常の空気に含まれている酸素濃度です。

酸素カプセル基本の酸素濃度の計算のところで説明したように、

21% × 気圧→  2●%

になるのです。

つまり、高濃度酸素で加圧しているのではなく、
「空気を加圧し、酸素濃度を高めました」が正しい表現です。

つまり、エアチェンバーなのです。
その証拠に、オプションとして酸素濃縮機が用意されています。

確かに、加圧されてからは、2●%のやや高濃度になっているので、
100%うそであるとは言えないかもしれませんが、
私は、お客様に誤解を与えるような気がしてなりません。
 
 
(4)大きいので、○人で入れる?!

この項の要点

   酸素カプセル業界には、まれに「真実ではないことを
    さも本当のことのように思わせる説明」があるので気をつける

   
以前、ある酸素カプセルメーカーのホームページを見ていました。
大きいタイプのカプセルでした。

その説明のところに○人で入れる、と書いてありました。
このカプセルは、大きいので確かに○人入れるでしょう。
しかし、このカプセルは、基本的に1人用です。

酸素濃縮は付いているタイプですが、酸素の量は、1人分です。
そこへ○人も入ったらどうなるでしょうか。

人間は、酸素を吸って二酸化炭素を排出するのは、ご存じのとおりです。

このカプセル内では、入ってくる酸素より
○人の出す炭酸ガスのほうが多くなってしまいます。

この商品説明は、一般消費者に、○人も入れるなら費用対効果が悪くないな、
と思わせるところが気になります。

ただ、高齢者やケガ人が利用する場合、
付き添いの人が一緒に入れるというところは利点だと思います。


さて、いよいよこのHPの本題、本物の酸素カプセル選びのポイントについての
説明に入らせていただきたいと思います。

→次へ
酸素カプセルの販売業者が決して語らない
●「本物」の酸素カプセル選び7つのポイント

→前へ
まず、これだけは知っておきたい
●酸素カプセルの基礎知識(1)~(6)

→目次へ
●目次