2009年 10月 07日
東京ミッドタウン「函館まるかつ水産」の夜
「六本木のミッドタウンに、函館の回転寿司が回転したよ!」
(ん? なんか変だな・・・あっ、開店だった!)
と、札幌の叔母から情報が入った
平成19年に半年ほど自分のところにいた叔母は、
以来、東京が懐かしくてたまらないらしい
新聞、TV、雑誌等・・・東京と聞くと目や耳がピピッ!と反応するらしく、
このニュースもいち早くキャッチしたようだ
「一度、行って食べておいで!」というわけで、
ある日の仕事帰りミッドタウンに寄ることになった
東京ミッドタウン
館内の青竹の遊歩道
函館 ・・・
札幌出身の自分にとって同じ北海道の街だが、
その響きは特別なものを持つ
ハリストス正教会、トラピスト修道院、元街などが醸し出す
ロマンチックな異国情緒・・・
海鮮市場、西波止場、明治館、金森倉庫、函館ビヤホールなど
ベイエリアの賑わい・・・
湯の川温泉、谷地頭温泉、宝来温泉、花園温泉等豊富な名湯・・・
函館山の麓から港に向かって下る、八幡坂、魚見坂、船見坂、幸坂
などの港が見えるロマンチックな坂道の数々・・・
一時函館で生活した石川啄木が残した数多くの歌
土方歳三ら幕末の志士たちが戦った箱館戦争の舞台五稜郭
石川さゆりの「津軽海峡冬景色」で有名なかつての青函連絡船・・・
そして、極めつけは、函館山からの1000万$の夜景・・・
太平洋、日本海、津軽海峡・・・と、周りをぐるっと海に囲まれた
この決して広くはない土地に、名所、見どころが「キラ星」のごとく
連なっている
それはまるで、大量の宝石が入った宝石箱を
ひっくり返したかのよう
これだけ見どころの多い街も全国的に見て珍しいのではないか
「国際観光都市・函館」の名も、物足りないくらいの形容と感じてしまう
さらには、漁火で有名なイカを筆頭に、新鮮な海の幸、
カールレイモンソーセージ、函館地ビール、炉端焼き・・・
異国情緒、数多くの見どころ、おいしい海の幸、そして人情・・・
もう、たまらないくらい「魅力が満載」の街なのだ!
同じ北海道といっても、札幌からは約330K
JRで最短3時間弱、車だと5~6時間はかかる
ここ10年ほど行く機会に恵まれていないが、
「函館に行きたい!」という思いは片時も消えることがない
そんなわけで、懐かしい函館の雰囲気を味わえる
「まるかつ水産」は楽しみだった
「函館まるかつ水産」は、
ミッドタウン「ガレリア」のB1にある
回転寿司「函館まるかつ水産」では、函館の味をそのまま
味わっていただくために、酢、醤油、果ては水に至るまで
こだわりぬいた函館の素材を使用し、
お寿司のネタとなる魚の大半を
函館から日々直送する
「函館ならではの地魚の握りと魚屋直営だからできる鮮度が自慢」の
柳沢政人社長の熱い思いのこもったお店だ!
柳沢社長は、札幌時代お世話になり自分に大きな影響を与えてくれた
尊敬する実業家&コンサルタント柳沢和成先生の弟さん
店内の様子
カウンターに座ってメニューを見ると 函館地ビールと並んで、
東京では、まずもってお目にかかることのできない北海道の地酒
「千歳鶴」の冷酒がある
懐かしさに、早速注文する
すしは、函館と青森に挟まれた津軽海峡で獲れたという
「海峡本マグロ」の中トロ、うに、イカソーメン・・・
冷えた千歳鶴がひときわ美味しい
お寿司も「さすが函館!」と思わずうなりたくなる粋な味
六本木であの懐かしい函館を味わえるなんて幸せだ・・・
柳沢社長、ありがとうございます!
そんな函館には、もうひとつ思い出がある
昔の彼女が函館の女(ひと)だったのだ
函館出身にふさわしく、眼差しににどこか異国の雰囲気を
漂わせた、音大声楽科出身の歌の上手な女性だった
彼女の家に行ってご両親にお会いしたことがあった
お父さんお母さんともに素晴らしい方だった
特にお母さんの優しさ、心の広さは今でも忘れることができない
お母さんは、自分に、米沢藩主として危機的財政難を立て直した名藩主
「上杉鷹山(童門冬二著 上下2巻)」の本をくださった
「君主のための人民ではなく、人民のための君主である」・・・
あの封建時代に、人民を第一に考え人民のための政治をした
鷹山に感動し、繰り返し読んだものだ
あれは、10数年前の懐かしい出来事。。。
「千歳鶴」がもたらしたほろ酔いに身を任せ、そんな思い出に浸っていると、
昔よく流れていた流行り歌が耳の奥によみがえってきた・・・
あの娘・・・
どこにいるのやら
星空の続く
あの街あたりか
細い風の口笛が
恋の傷痕に沁みる・・・
美味しく、懐かしく、そしてちょっと感傷的な・・・
六本木・東京ミッドタウン 「函館まるかつ水産」の夜だった
